プララブタ・カルマ


ヴェーダというインド哲学では、過去に積んできた良い行為、悪い行為は、因果応報の法則で必ず自分に返ってくると考えます。その善悪の行為はカルマと呼ばれ、仏教では業と呼ばれるものと一緒です。カルマには、4種類あると言われています。

①サンチッタ・カルマ:過去世において行った行為の結果が蓄積されたすべてのカルマ

②プララブダ・カルマ:サンチッタ・カルマの一部で、現在の生(今生)で経験し取り組まなければならないカルマ

③クリヤマナ・カルマ:今生のカルマの中で、自分の意志で自由に作れるカルマ、避けることのできるカルマ

④アーガミ・カルマ:来世のカルマ

プララブダ・カルマには、良いカルマ、悪いカルマ、良くも悪くもないカルマがあります。良いカルマの果報として、人生での達成や成功を経験し、悪いカルマの果報として、人生での挫折や悲しみを経験し、良くも悪くもないカルマの果報としては、人生での平凡な経験をすることになります。

これは、人に親切にして善い行いを積み重ねていれば、人から親切にして貰える。人に対して攻撃的な言葉をつかっていれば、人から攻撃されやすいという風に、自分のしたことが返ってくると言う形のカルマです。