インド占星術とは

インド占星術と言うのを聞いたことがありますか。ジョーティシュまたはジョーティシャと言う名前で馴染んでいる方もいるかもしれません。

 

西洋占星術は、テレビや雑誌でも、牡羊座のあなたと言って毎日のように触れているかと思います。西洋占星術での何座の生まれと言うのは、生まれた時に太陽がいた星座のことを言っています。ですから、1年間の中でどの時期に生まれたのかによって、あなたは何座ですよと言うのが、決まるのです。西洋占星術では、太陽(社会的な私、エゴの惑星)と言うのがとても大切だと考えます。西洋の価値観では、自分のエゴを使って何かをなしていくことが人生において中心の課題となります。

 

それに対して、インドの文化では、人生を4つのステージに分けて、ブラフマチャリヤと言う法則を学ぶ学生期、グリハスタと呼ばれる世帯主として義務を果たす時期、ヴァナプラスタと言う世帯主としての義務から解放され出家の準備をする時期、サンニヤシと言う社会から切り離されて遊行者として生きる時期を順番に過ごしていくという考え方があります。人生の最終段階では、世俗的な成功を離れて、自分の心を見つめてエゴを離れていくのが理想だと考えるのです。

 

そして、インド占星術では、それぞれのステージに関係するハウス、ダルマ・ハウス、アルタ・ハウス、カーマ・ハウス、モクシャ・ハウスと言うハウスの分類もあり、それを通してホロスコープを読んでいきます。インドではグルを探して、グルにつくのが当たり前で、グルについて自分の心を見つめて瞑想し、エゴは薄くしていくことが良いことだと言う考え方が昔からあるのです。

 

ですから、西洋占星術で吉星と考える太陽は、インド占星術では、自分のエゴを表すので、凶星と考えます。

 

西洋占星術では、太陽と月はなんでもいいからアスペクト(関係性を持つ)を組んでいる方が良いと考える人もいます。太陽は社会的な自分、月は内面の自分を表しますが、月と太陽が勝手に生きようとすると混乱をするので、太陽と月がアスペクトしている方が、月と言う潜在意識に不意打ちを食らって足を取られなくなると考えているのだと思います。

 

インドでは、月の意識は内面を見つめていればわかるでしょうと思いますが、西洋では、瞑想して自分の心を見つめるということが当たり前ではないので、月と太陽が関わっていないと、突然潜在意識が不可解な形で襲ってくるのは社会的な自分の成功にとっては邪魔になって困ると考えたからでしょう。

 

西洋占星術は、いかに現実的な成功をするか、世俗的に認められるかと言うことを大事にする西洋的な世界観の占星術であり、インド占星術は、内面の平穏を重視し、精神性の向上を大事にする占星術だということができます。それは、インド占星術が、輪廻転生しているということが当たり前の地域から始まった占星術だからです。

 

お金持ちになって現世的に成功をしても、心が満たされるわけではないということは、成功者のコメントや様子から、みんなうすうす感じるようになってきています。そういう中で、人生において、こころの平穏を得るにはどうしたらいいのかと言うことのヒントをくれるのがインド占星術です。

 

色々な人たちの人生を、インド占星術を通して眺めていくことで、どうすればより良く人生を送っていけるのかと言うのを感じていただければいいなと思っています。

 

 

マハー・ダシャーってなんですか?


インド占星術には、6年から20年の人生の大きな切り替わりを予測するマハー・ダシャーを見る技法があります。その運命の大きな流れが切り替わると、今、「これが本当の私なのよ」と思っている自分とは違った自分が現れてきます。

世の中には、結婚した直後にマハー・ダシャーによる運命の大きな流れが切り替わったために、その新しい自分には何故この相手を選んだのかわからなくなって離婚に至るという人たちもいます。

変化を求める活力が満タンの時期に転職を考えたんだけれども、すぐに活力がなくなって新しいところで頑張るパワーがなくなってうまくいかない人もいます。

音楽で何かをしたいと思って飛び出したけれども、その後にすぐに自己表現ができない時期が来てしまって、夢が成就できなかった人もいます。

そのような重大な変化をあらかじめ知ることで、人生の選択をより良くできるようになります。

 

 

 

 

 

マハー・ダシャーを常識にする会


インド占星術には、人生の大きな切り替わりを予測するダシャーという技法があります。ダシャーは100種類以上あると言われていますが、どの人の人生においても、複数のダシャーが併行して流れています。

その人生の流れを示すダシャーの中で、最も良く作用すると言われているのが、ヴィムショタリ・ダシャーと言うものです。

ヴィムショタリ・ダシャーでは、それぞれの惑星の特徴を持った6年から20年の時期(マハー・ダシャー)があります。それぞれの惑星の特徴を持った時期が、人生には流れていて、人によって、その切り替わりの時期は違っているのです。

例えば、金星期は、ヴィーナスのイメージの通り芸術・音楽・恋愛などを楽しみやすい時期ですし、土星期は、重荷を背負って歩まなければならない時期になります。そのような特徴を持つそれぞれの時期が、自分にいつ訪れるのかを知っていれば、それに合わせて、自分の人生をよりよく送っていくことができます。

そのマハー・ダシャーという運命の大きな流れが切り替わると、今、「これが本当の私なのよ」と思っている自分とは違った自分が現れてきます。

世の中には、結婚した直後にマハー・ダシャーによる運命の大きな流れが切り替わったために、その新しい自分には何故この相手を選んだのかわからなくなって離婚に至るという人もいます。

変化を求める活力が満タンの時期に転職を考えたんだけれども、すぐに活力がなくなって新しいところで頑張るパワーがなくなってうまくいかない人もいます。

音楽で何かをしたいと思って飛び出したけれども、その後にすぐに自己表現ができない時期が来てしまって、夢が成就できなかった人もいます。

そのような重大な変化をあらかじめ知ることで、人生の選択をより良くできるようになります。

このマハー・ダシャーの切り替わりが、世の中に広く知られるようになって、より時期にあった生き方ができるようになればいいなと願っています。