ホロスコープに示されていることは、その人の人生において平等に現象化する訳ではありません。ホロスコープに示されている意味が、その人生においてどのようなタイミングで現象化するのかを見る、時期を表す技法があります。その運命サイクルのことをダシャーと言うのです。
ダシャー・システムは、非常に便利なインド占星術の未来予測技法です。
インド占星術におけるダシャーは、100種類以上あると言われていますが、そのそれぞれの運命サイクルが、ある人の人生において並列して走っていると言うことになります。ですから、インド占星術で未来予測をする時には、いくつかのダシャーを総合的に見て、どういう時期になるかと言うのを判断していくことになります。
ダシャーは、大きく分けてパラーシャラ方式の『惑星サイクル』とジャイミニ方式の『星座サイクル』の2種類に分けられます。
『惑星サイクル』には、ヴィムショタリ・ダシャーやヨーギニ・ダシャーがあります。惑星ダシャーには、それぞれの惑星自体の性質の特徴があるだけでなく、それぞれの人のホロスコープにおけるその惑星の状態によって、その人特有の特徴も現れます。ホロスコープの中に現れているカルマが、いつの時期に発現し現象化するかを知ることができます。
『星座サイクル』には、チャラ・ダシャーやトリコーナ・ダシャーなどがあり、それそれの時期に、その星座から見たカルマが現象化します。
土星期は、義務の遂行に十字架を背負って歩む時期になりやすいです。
ヴィムショタリ・ダシャーは、16年の木星期の後に、19年間の土星期が訪れます。木星期にあった保護がなくなる形で、布団をはがされて外に出なければならなくなります。辛いけど布団をはがされてしまうのですから、よし頑張るぞと一生懸命に生きるしかありません。保護されてぬるく生きられる木星期に悪いことを積み重ねてきた人の場合には、清算の時期になることもあります。
青年期から壮年期にかけて土星期が来ると、若くて遊べる時期に苦しい時期が長く続くと言う意味では、本人の楽しみは少なくなりますが、人生は大きく発展する可能性が高くなります。そういう人は土星期が終わると、人から頼られる人に成長していることが多いのです。
ヴィムショタリ・ダシャーでは、19年間の土星期の後に、17年間の水星期が来ます。ヴィムショタリ・ダシャーでは、土星期にちゃんと重荷を背負ってしっかりと歩んだ人は、水星期になって好きなことができる時期になると、多くの成果を出せるようになります。
ヨーギニ・ダシャーでは、5年間の水星期の後に、6年間の土星期が来ます。ヨーギニ・ダシャーでは、学ぶのに適した水星期にきちんと学んで蓄積しておかないと、土星期が来た時に重荷を背負う基盤がなく、土星期がより辛い時期になってしまいます。ですから、土星期を支える基礎体力を水星期に作っておくことで、土星期の辛さも緩和し、世の中のために役に立つ人間になることができますので、その準備をしておくことが大切になります。
町田のインド占星術研究家 プララ
細井則子 自宅
〒194-0032 東京都町田市本町田
詳しい住所は連絡いただいた方にご案内します。
Email: jyotisha329plrara@gmail.com
Telephone: 090-2736-9048
ホームページ初心者で、わからないことがたくさんあります。
お問い合わせだけでなく、ご意見、感想など、遠慮なく聞かせていただければありがたいです。
宜しくお願いいたします。