生まれかわりと言うのを信じますか?
人間の魂が生まれかわるということは、チベット仏教やヒンドゥ教などに見られるように、古より人々の間で信じられてきました。インド占星術は、人間は輪廻転生をして生まれ変わっているということを土台にしている占星術です。
輪廻転生が本当にあるかどうかは、ブライアン・L・ワイス博士などの医学博士による研究が知られています。トラウマのある患者さんを、催眠療法で記憶の中に埋もれている幼い頃の記憶を退行催眠で引き出すことによって、治療していた先生方がいました。その中で、精神科医は、患者さんによっては、今回の人生ではあり得ないことを思い出して語る人が出てくるのに驚きました。例えば、前世で生まれた国のことや、戦争や災害、死ぬ瞬間の記憶について話す患者さんがでてきたのです。
例えば、こういう名前でまったく違う国の医学部に通っていましたと語る患者さんがいて、実際に調べてみるとその大学医学部の古い学生名簿にその名前が見つかったという事例もあって、過去世の確からしさが証明されるようになりました。
今生で溺れたこともないのに水が怖くて仕方がない人が、過去世において溺れ死んだことがあるという事例もありました。もし、興味がありましたら、ワイス博士の『前世療法』『魂の伴侶―ソウルメイト』などを読んでみられると良いと思います。
インド占星術では、過去世のいろんなことの積み重ねによって、いろいろな理由で今回このような人生の地図を持って生まれてきたと考えます。
そして、今回の人生の地図が書いてあるのがインド占星術のホロスコープ、出生チャートと言うことになります。
本来、インド占星術というのは、古代のインド聖者が降ろしてきた智慧ですから、今回の人生で、どのような社会的な成功をするのかと言うことだけでなく、未来の生の自分に、何を残していけるのか、そのためには、どうしていったら良いのかと言うことのヒントも得ることができます。
究極的には、解脱・覚りを得て輪廻転生から抜けていくことを目指している文化から生まれた占星術と言うことができます。
もちろん、今回の人生で、どのような生き方をするのかによって、転生先は大きく左右されます。
死ぬときに持っていけないお金や財産ではなくて、死ぬときにも持っていけるものを大事にして生きてみませんか?
道元と言う仏教者が書いた修証義には、『無常忽ちに到るときは国王大臣親暱従僕妻子珍宝たすくる無し、唯独り黄泉に趣くのみなり、己れに随い行くは只是れ善悪業等のみなり。』とあります。財産も家族も死後には持って行けず、唯一人黄泉の国に向かうしかないのだけれど、持って行けるのは自分の積んだ良いカルマ、悪いカルマだけだと言うことです
せめて良いカルマを多く積んで死んでいきたいものですと言うことです。
町田のインド占星術研究家 プララ
細井則子 自宅
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