インドの聖者アンマの高弟スワミ・プールナアムリターナン・プリが、毎週土曜日の18時30分~19時30分に、アンマのところでチャンティングするシュリー・ラリター女神の千の御名の解説をしてくださっています。
4月9日は、千の御名の解説を離れて、もうすぐ訪れるヴィシュヌの日についてお話をしてくださいました。
4月15日は、ヴィシュヌの日です。
ヴィシュヌのお祭りは、太陽と結びつきがあります。
すべての惑星は、太陽の周りをまわっていて、太陽を礼拝しています。
私たちが存在するためにも、太陽はとても大切です。
ヴィシュヌの日には、太陽が真東から昇ります。
つまり、まっすぐ直線状に太陽が通りますから、太陽の光が一番短い距離を通ってくる日と言うことになります。
だからと言って一番暑くなるという訳ではありませんが、太陽が送ってくる滋養が最も濃い日と言うことになります。
そのため、人生で新しいことをするには、ヴィシュヌのお祭りの時にするのが良いと言われています。
農業をやっている人には、収穫を得るために種を蒔くのに最も良い日になります。
朝起きて最初に思ったことは、その一日に影響を及ぼします。
だから、朝起きた時に、良くない思いを抱くと、一日をすべてダメにしてしまう可能性があります。
ですから、朝の一番を否定的な思いで始めないようにしてください。
ヴィシュヌの日に見たものは、その影響が一年間続くと言われています。
ですから、人々はヴィシュヌの日には、前の晩に、お祈りの部屋に美しく着飾ったクリシュナの像と野菜など、自然なものをたくさん準備しておきます。
その脇には、小さな鏡も置いておきます。
朝起きて、最初にお祈りの部屋にいって、クリシュナの像を拝み、側の鏡に映った自分の顔を見て、自分を正し、良い波動で一日を始めます。
私たちの顔は、自分の心の鏡であるという風に言われます。
クリシュナを見ると、クリシュナはいつも笑顔でいますから、自分にも笑顔でいることを思い出させてくれます。
そして、その吉祥なエネルギーが、その日一日だけでなく、その一年の間続くことになります。
それが、ヴィシュヌの日です。
ですから、ヴィシュヌの日に、朝早く吉祥なものを見て、吉祥なものが続き、愛を分かち合う気持ちで、一年を過ごすことができるようにお祈りしましょう。
私たち、アンマの子供たちは、デーヴィバーヴァの一番最後で、アンマが花びらを掛ける姿を知っています。
デーヴィの姿と全く同じものを見ることができる幸運に恵まれています。
ですから、私たちは、毎日毎朝朝起きたら、アンマの写真を見て、何か良いことを思い浮かべることで、良い一日を過ごすことができます。
ある男の人がイライラしてバス停でバスを待っていました。
その人はバス停で、ある人が微笑んでいるのを見ました。
その人は、イライラしている男の人のところに寄ってきて、何かお困りですかと尋ねました。
ここしばらく悩みを抱えていたのに、彼の奥さんは何も尋ねなかったのですが、その男の人にお困りですかと声を掛けられて、心が安心して、その人にありがとうと言いました。
普通は、この人は部下に怒るんですけれども、この朝は部下たちは、上司がニコニコしているのを見て、良い気持ちになりました。
そして、部下の人たちは、安心して一生懸命彼のサポートをしようとしました。
その部下たちは、上司から怒鳴られるので、家に帰ってから家族に怒鳴り散らすのですが、この日は家に帰ってから部下たちも、家族に微笑みました。
そのように、愛のあるポジティブな心は、たくさんの人の生活に良い影響を与えることになります。
逆に、怒りなどのマイナスの思いを発すると、たくさんの人にマイナスの影響を与えることになります。
ヴィシュヌの日で大切なことは、他の人に何かをあげるということです。
私たちの持っている富を与える、分かち合うということです。
その一家で、一番年長の人が、その恩寵の印として、コインを家族全員に配ったりもするそうです。
家長でなくても、周りの人に何かをあげることができるように心がけて過ごすと良いということです。
なるべく良い波動を抱きながら、それを外にも表しながら、生きていきたいものです。