グル・マントラについて

 

アンマが日本を去って1週間。

 

引き続き日本にいてくださっているスワミジが、グル・マントラについて、201973018:3020:30に、新宿常圓寺の祖師堂ホールで、講義してくださいました。

 

 

 

78年程前に、仲間と勢いで貰ったアンマからのグル・マントラでした。

 

意味合いもわからず、言われるがままに、唱えていた時期がありました。

 

月日が流れて、当初のようには熱心に唱えなくなった時期もありました。

 

 

 

Hから始まるメイン部分の発音が、どうしてもFのようになってしまって、ずっと気になっていました。

 

2018年の秋の芦ノ湖で行われたスワミジのリトリートの案内に、希望者は、マントラの発音の指導が受けられますとあったので、是非発音の修正を受けたいと思って、初めて泊りでリトリートに参加しました。

 

 

スワミジがにこやかに、その発音とその意味を教えてくれました。

 

スワミジが発する音の波動とその表情とを真似して何度も唱えてみました。

 

最初は、違うよと横に首を振っておられたスワミジが、何度も発音をしていく内に、そうだと縦に首を振られました。

 

その意味も教えていただきましたが、アンマも大好きだけど、お釈迦さまも大好きで、その法に従って生きていきたいと願っている私にぴったりの意味のマントラでした。

 

アンマは、全てわかって、そう言うマントラをくださったのでしょう。

 

 

 

記憶力がそれほど良くない私は、時間と共に、記憶が薄れていくことも多いのですが、スワミジが正しい発音の仕方を教えてくれた時のその音の振動とその慈愛に満ちた表情と静かな恍惚感を持って唱えている波動とが、今でもありありと再現できます。

 

その波動になるべく近づきたいと思って唱えるようになりました。

 

それからのマントラは、今まで唱えていたマントラは何だったのだろうと思う程パワフルになりました。

 

まず、お腹の中心からでないとその音は唱えられないので、自然と身体の中心を使って、息を吸って吐くという空気の流れを音にすることになります。

 

そうすると私が唱えているというよりも、偉大なるものに引っ張られて唱えさせられる感覚が出てきます。

 

 

 

スワミジのお話しでは、マントラには、古くからのヴェーダのエッセンスが入っていますが、そこには、ビージャ・アクシャと言う種の音が含まれていて、発音は難しいけれども、効果が高いのだそうです。

 

覚りを開いた霊性の師、グルからマントラを貰う時には、その師が耳元でささやくときに、その種が入っていて、マントラを授ける時にイニシエーションが行われて、音が生命を持ち、何千倍もの力を持つことになります。

 

グル・マントラには、グルによってエネルギーを注入された種が入っていますので、その種を、唱えることによって育てれば、宇宙のエネルギーと繋がれることになります。

 

つまり、マントラを唱えることによって、自分の中の超自然的な力を起動できることになります。

 

 

大宇宙に備わっているすべてのものが、私たちの小宇宙の中には存在すると言われます。

 

大宇宙の中で、太陽の周りを惑星が回っているように、私たちの細胞の中では、原子核の周りに電子や陽子が回っています。

 

すべてが私たちの内にあるということです。

 

 

 

通常、弟子がグルからマントラを貰うためには、長期間グルの側に滞在して、グルの許可するタイミングを待つ必要があるのが普通なのですが、アンマは多くの人にマントラを与えています。

 

それは、どうしてですか?と聞かれた時に、たくさんの人に与えても、本当に必要な人しか、マントラを唱えないからと答えたそうです。

 

グル・マントラを貰っても、貰った本人が、その種を育てなければ、力は発揮されないということなのでしょう。

 

 

 

マントラは音であって、言葉ではなく、その振動に意味があるそうです。

 

オームと言う古くから唱えられ続けてきたマントラがありますが、そのオーム AUM の音には宇宙が表現されています。

 

 

 

A(ジャクラ・アバスタ) は大きく口を開けて発音しますが、目が醒めている状態、覚醒した意識状態を表します。

 

U(スワプナ・アバスタ) は口が少しだけ空いている状態で、夢の状態、潜在意識を表します。

 

M(スシュプティ・アバスタ) は口が完全に閉じている状態で、深い眠りの状態、無意識状態を表します。

 

そして、その後に完全無音の状態があり、それが超意識の状態です。

 

 

オームが宇宙であるならば、宇宙の創造・維持・破壊と言う存在の世界の後に、虚空と言う宇宙空間がない状態があって、そこから、また創造・維持・破壊と言う存在の状態が始まる、その虚空の状態を疑似的に体験するために、この完全無音の状態と言うのは、とても大切なものの様です。

 

スワミジが、一つオームを唱えた後の無音の時間を、少しずつ長くして唱えてみせてくれました。

 

オームの後の無音の状態が長くなればなるほど、その無音の状態が深くなるんだなと言う気がしました。

 

 

 

マントラの唱え方は、朝起きて、顔や手足を洗い、リラックスして座ります。

 

アンマの恩寵を祈り、マーラーを用いて、108回を数えながら唱えていきます。

 

マーラーは薬指と小指の2本にかけて、中指で数珠を送りながら数えると良いでしょう。

 

マーラーには、108個の数珠とそれを束ねる109個目の数珠がありますが、その数珠は、マスターの数珠なので、通りこさずに、そこまできたら、反対向きにして、また数え始めるようにするそうです。

 

マーラーには、マントラを唱えることによって、そのエネルギーが溜まっていきます。

 

トゥルシーとか、白檀でできたものもありますが、ルドラクシャやクリスタルでできたものの方が、エネルギーを溜める力は大きいそうです。

 

 

 

マントラは小声で唱え、マントラとマントラの間に空間を開けて唱え、速く唱え過ぎないようにします。

 

神様やグルの写真を目の前において、108回声を出して唱えた後に、内面の音を聞きながら、心の中で唱えます。

 

神や光を想像しながら唱えれば良いそうですが、声を出して唱えるのも、心の中で唱えるのも、10分間を目安にするとよいそうです。

 

その後瞑想をしますが、無音の状態を瞑想するという形で行い、トータルで30分ほどの流れになります。

 

 

 

マントラは、プラスのエネルギーを持つものですから、身体のすべて、心のすべてを浄化する力があります。

 

人生を決めているのは、心の指向性ですから、何を思うのかを変えることで人生が変わっていきます。

 

 

 

マントラを瞑想に活用する場合には、マントラを座って小声で唱えます。

マントラを1回唱えた後の沈黙の間がありますが、それを段々長くしていきます。

 

妄想が来たら、次のマントラを唱えるという形で、妄想が膨らまないようにしながら、座り続けるという方法があります。

 

私たちの心には、考えや想念がたくさんありますが、それが減っていくと、心の力が最大になります。

 

思いと言うのは、想念のエネルギーで、考えるため、思いを思うために思考エネルギーが消耗していきます。

 

マントラによって、妄想を断ち切ることで、直観力を起動し、至高なるものと繋がることができます。

 

 

アンマのグル・マントラは、アンマと繋がるためのパスワードのようなものです。

 

アンマと繋がっている感覚を感じられるためのパスワードがマントラなのです。

 

マントラを唱え続けることで、ブライベートな生活や仕事においても、直観力が得られるようになります。

 

 

 

アンマありがとう。

 

守ってくれてありがとう。

 

高い世界と繋がるのを援助してくださってありがとう。