昨日は、インドの聖者アンマの高弟、スワミジのワンデイ・リトリートに参加してきました。
午前中は、シヴァ神への祈りのプージャ(礼拝儀式)がありました。
ヒンドゥ教には、数多くの神様がいますけれども、本質的なところでは、ブラフマンからすべてがやってきていて、神は一つという風に考えます。
シヴァ神は、至高の霊性の師で、私たちを神聖な領域に引き上げて、神にする力を持っています。
ブラフマーが創造神、ヴィシュヌ神が維持神であるのに対して、シヴァ神は破壊神として知られていますが、シヴァ神に対して祈ることで、エゴを破壊し、肉体であると言う意識を破壊し、すべての苦しみを破壊してくれると言う神様でもあります。
マハー・ムリトゥンジャヤ・マントラ Maha Mrityunjaja Mantra という生死を超えたところに、私たちを連れていってくれると言うシヴァのマントラをスワミジについて唱えました。
オーム トリヤムバカン ヤジャーマヘー スガンディン プシュティヴァルダナム
ウルヴァールカミヴァ バンダナー ムリッティヨール ムクシーヤ マームリタートゥ
三眼のシヴァ神を讃えます 万物を支え養う甘い芳香のするお方を
瓜が落ちて自然と蔦の束縛から離れ落ちるように 私たちが死の輪廻を克服し、不死へ至るように導いてください
一人ひとりの席には、水の入った大きな器と空っぽの小さな器が用意されていました。
スワミジが儀式で作られた赤い水が、小さな器に配られます。
儀式の中では、スワミジのマントラのすべてに、オーム・ナマシヴァーヤ・ナマハと答唱しながら、つばきの葉で、赤い水を大きな器の水の中に1滴1滴垂らしていきます。
詠唱の後、一人ひとり順番に、透明な水と赤い水の混ざったものが入った大きな方の器を持っていき、祭壇のシヴァリンガのところに、その水を注ぎます。
その時に、自分の行ったマイナスのこと、自分の中にあるマイナスの要素をすべて洗い流す気持ちで注ぐように言われました。
懺悔の気持ちで、シヴァリンガに水を注いだ後、スワミジから、プラザードを頂きました。
席に戻ってきてから、自分の今までに積み重ねてきた悪いことの数々を思い出して、涙が出てきました。
我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴 従身口意之所生 一切我今皆懺悔
普段唱えている修証義の一節が、頭の中を巡ります。
アンマのところとはそぐわないのかもしれないけど、すべての身口意の悪業を懺悔し洗い流しますと言う願いは、シヴァ神への祈りと共通した思いだと思います。
午後からは、スワミジとの懇親会で、参加者が、踊りや歌を披露する時間でした。
私が参加させていただいている、アンマの所の合唱団コーロ・アムリタも、そこで披露をする機会がありました。
『イーシュワリ 母なる神』と『母なる自然』の2曲を歌いました。
練習不足で、昼休みには、演者の着替えのために取ってあった会議室で、練習をして、ドロナワ状態でしたが、終わってからスワミジから祝福を頂く時には、スワミジは、大変嬉しそうに笑っていらっしゃいました。
合唱に長年取り組んできたことが、歌というもの通じて、アンマとその周りの人たちとの縁を繋いでくれたのだと感じるひとときでした。