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素の生き物に戻れるひととき

この連休は、結婚式に夫婦で参加する息子夫婦のために孫を預かりました。

何度もそう言うことはありましたが、今回は主人が旅行中のため、一人で面倒を見ることになりました。

 

この前の時は、何歩か歩いたと言う状態だったのですが、今度は縦横無尽に動き回っています。

一人にされては大変と台所やトイレにまでついてきます。

 

夫婦で一緒にみていた時は、食事にしても孫のことだけのお世話をして、あとからかわりばんこに自分たちは食べると言う形でしたが、そう言う訳も行かず、孫が噛んでいる内に自分も慌ててかき込んでむしゃむしゃ食べたりして、子育てをしながら共稼ぎをしていた頃は、そうだったなと懐かしく思いました。

 

台所で用事をしている時には、缶詰などを保管している食料庫を開けて、ビンや缶詰を出しまくります。

小さな手で大きな缶を掴むのは凄い握力です。

足に落とすのではないかと最初はずっと見張っていましたが、意外と落とさないもので、上手に並べています。

時々投げるので目が離せません。

大人の真似でしょうか、出すだけではなくて、仕舞ったりもします。

仕舞うのは2割ぐらいなので、8割は床に並ぶのですが、目の前で片付けようとすると、また散らかすのが始まるので、他の遊びに夢中になっているときに、コソッと片付けたりします。

 

歩き始めたばかりの子供は、ちゃんと5本の指で床を掴んで歩いています。

ラージャ・ヨーガ的には大切なことなのですが、大抵の大人はそれを忘れてしまっています。

何年も、ラージャ・ヨーガを習っている私も、うっかりすると薬指・小指などはお留守になっていることもあり、意識的に歩かないと5本の指を使って歩いていないこともあります。

 

ものを投げる時も、お腹の力で投げているし、最近覚えた片足で床をどんどんして音をたてるのも、10Kg以下の身体から発せられるものとは思えない程、床を足の芯で捉えた素晴らしい衝撃。

ラージャ・ヨーガ的にみると素晴らしい身体操作に感心することしきり。

 

確かに、孫は、武術やラージャ・ヨーガの才能に恵まれているチャートなのですが、そうでなくても、幼い子供の時というのは、身体が癒着していないから、割と合理的で自然な身体の動きをしているんじゃないかと思います。

いかに、それを退化させずに育てるかが難しいのでしょうけど、時々関わる中で、退化させずに済むための手助けができたらいいなと思っています。

 

今回のお気に入りは、はらぺこあおむしの絵本と動画。

はらぺこあおむしは、あおむしが食べるリンゴやイチゴなどにあおむしが食べた後の穴が空いていると言う仕掛け絵本なのですが、それの内容に添った歌付き動画がネットで出ていて、それを絵本と一緒に見せると集中してみています。

最初にただ絵本を読んでいた時は、読んでいたペースよりどんどん先にめくろうとする感じだったのですが、動画とともにめくって一緒に歌を歌ってあげていると、このページにはこの歌がついてくるとどうやら理解したらしくて、最後にあおむしが、蝶々になると満足そうにします。

どうやら気に入ったらしくて、絵本を差し出して、もう1回と要求してきます。

何回一緒に歌ったでしょうか。

頭の中をあおむしの歌が巡っています。

 

毎日毎日インド占星術のチャートを頭の中でグルグル回して、頭が空になることのない生活ですが、お世話をしながらも、一緒に遊んで素の生き物としての感覚を取り戻すひとときは貴重です。

お世話をするを通り越して、一緒になって足で床をどんどんして遊んだものだから、ちょっと前に傷めた右足首の痛みがぶり返しちゃいました。

貴重なひとときをありがとう。

そう言うひとときを持てる生活が送れることに感謝の思いでいっぱいです。