今晩は、皆既月食です。
宇宙空間では、太陽に照らされた地球の後ろ側に地球の影が伸びている訳ですが、地球の周りを回っている月が、この地球の影の中に入ると、月面に地球の影が映って月食が起こります。
この時、太陽―地球―月は、一直線に並んでいますから、月食は必ず満月のタイミングで起こることになります。
地球の影の中に、月が全部入ってしまう状態を、皆既食と言い、そのような皆既状態が見られる月食を皆既月食と言います。
今回の満月は、1月に2度目の満月なので、ブルームーンとも言われています。ブルームーンという名前は、余程の条件が重ならないと月が青く見えることはないので、滅多に起こらない現象、奇跡的な現象というニュアンスがその言葉に込められているそうです。
ですから、今回の月食は、ブルームーンの皆既月食というとても珍しいものだと言うことができます。
今夜のブルームーンは、皆既月食なので、途中から赤銅色のレッドムーンに変化すると言うドラマチックな色の変化も観察できそうです。
今回の月食は、2018年1月31日の20:48から月が欠け始め、21:51に完全に欠けて、皆既食になります。
皆既食が1時間17分続いた後に、23時8分に輝きが戻り始め、真夜中を過ぎた0時12分に元の丸い形に戻ります。
今回の皆既月食は、蟹座17:30の月と山羊座17:30の太陽が満月になった瞬間(東京では、22:26頃)が皆既月食のピークということになります。
この時、ラーフ・ケートゥ軸は、蟹座･山羊座軸の20:49で、太陽･月の軸と近いため、月食が起こることになります。
人間の身体には、ナーディというエネルギーの通り道が8万本もあると言われていますが、その中で特に重要なナーディが3つあって、イダーとピンガラとスシュムナーと言う管だと言われています。
イダー 左側 月→女性性 左道
ピンガラ 右側 太陽→男性性 右道
スシュムナー 中央 ラーフ・ケートゥ軸 中道
ラーフ・ケートゥ軸というのは、一説にによると、精神性の進歩や霊的覚醒と関係のあるスシュムナー管(エネルギーの通り道の一つで身体の中央にある)と関係があると言う話があります。
これが月の表すイダー管、太陽の表すピンガラ管と重なった状態が月食だと言うことにもなります。
このスシュムナー管に関係する体験が、いわゆるスピリチュアルな体験だと言う話もあり、スシュムナー管と関連するラーフ・ケートゥ軸が、太陽･月の作る軸と特別な形で絡む月食の時というのは、精神性･霊性の進歩に関係すると言われています。
月食の時は、スシュムナー管にイダーとピンガラが重なってスシュムナー管に入りやすいために、瞑想に良いと言うことになります。
特に、今回の場合、蟹座の17度～21度辺りと山羊座の17度～21度辺りに、自分を表す惑星(アセンダント･月･太陽･1室支配星･AKなど)がある人にとっては、精神性の進歩に結びつく人生の変化が起こる可能性があります。
自分のインド占星術のチャートを持っている人は、確認してみると良いかもしれません。
そうでなくても、精神性を高めていきたいと思っている人には、繊細な影響がある時間帯ですので、月食を眺めるのも良いですが、瞑想をして自分の心に向かうひとときにするのも良いのではないでしょうか？
