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正しい生理のあり方

今日は、正しい生理のあり方について書いてみましょう。

妊活をしている人は、基礎体温というのをつけたことがあると思います。

でも、グラフを見ても、何が正しくて、何が妊活にとって本当に問題なのかと言うのは、意外と解っていないと思います。

 

 

月経開始から約2週間たって、排卵が起こり、高温期に移行すると言うのは、皆さん知っていると思います。

 

まず、低温期の体温は、36.236.4度ぐらいが正常範囲です。排卵が起こって高温期に移行する時には、23日でスムーズに上がるのが良いとされています。そして、高温期の体温は36.436.8度ぐらいが良いそうです。低温期の体温と高温期の体温の差は、0.30.5度が正常範囲ですが、理想的には0.4度あるのが良いそうです。高温期は1214日間続きます。

 

排卵の数日前からおりものが増えます。頸管粘液と言われるものですが、この時期にぷるんとした粘性のあるおりものが明らかに解る形で出るのが正常です。この頸管粘液が少ない状態だと、放出された精子が経管を通って、子宮の中に入っていけませんので、自然妊娠は難しくなります。このおりものがはっきりしない体質の方は、漢方薬で補陰してあげれば、おりものが増えて妊娠しやすくなります。そうなれば、排卵を狙って子作りに励むのもやりやすいですね。

 

また、経血量も多い日には、1日数回生理用品を替えるぐらいが正常です。経血量は、子宮内膜の厚さと関係しています。112回取り替えれば良いと言う人は、子宮内膜が薄くて十分に育っていない状態ですから、卵子が着床する時のおふとんが十分ふわふわでないと言うことを意味していて、受胎率は当然低くなります。また、1時間毎に生理用品を替えなくてはならないほどに、経血量が多い場合も、子宮筋腫などを含めた様々な問題が隠れていると言うことになります。

 

あと生理痛ですが、生理痛はないのが当たり前だそうです。

何故、痛みが起こるのでしょう?

子宮内膜が何らかの原因でスムーズに排出されないために起こるのだそうです。

根本的な原因は、瘀血(血液の滞り)です。

中医学の世界では『通じざれば則ち痛む』と言う言葉がありますが、血液の流れがスムーズではないために、生理痛が起こってくるということです。

経血の中に塊があるような人や経血が黒っぽい人は瘀血が強いです。

中医学では、子宮内膜症も瘀血であると考えられています。

瘀血は、舌の下を見た時に、血管が黒っぽい紫色になっているかどうかで、簡単に判断することができます。

 

妊活の基本は、冷えを防ぐことです。

日常的な冷え対策としては、次の5つに心がけると良いでしょう。

 

①水分の取りすぎに気をつけましょう

 

「水」と言うものは冷やすものです。特に、コーヒー、緑茶などは控えめにして、水分補給は食べ物(温野菜)から取りましょう。できればスープで取るのがベストです。

 

②夏でも、冷たいもの、生ものを控えめにしましょう。

 

果物も身体を冷やすものが多いです。特に、南国のフルーツは身体を冷やす性質が強いので気をつけましょう。冷たいものを取ることで、お腹が冷えて、脾の運化作用(消化作用)が低下してしまいます。

 

③甘い物を控えましょう。

 

白砂糖には身体を冷やす性質があります。取るなら精白されていない糖が良いですね。生姜紅茶に黒糖を入れて飲むと良いと言うのは、温める性質があるからです。

 

④お腹と足首を守りましょう。

 

子宮・卵巣本体があるお腹が温かい方が良いのは当然ですが、足首を温めることで腎の働きの低下を抑えることができます。腹巻き、レッグウォーマーなどを使用して冷やさないようにしましょう。

 

⑤お風呂にはできるだけ入りましょう。

 

ただし、お湯の温度は熱すぎず4041度くらいで、長風呂は避けましょう。42度以上のお風呂に入ると交感神経が興奮して、血管が収縮してしまいますので、逆効果です。適温で副交感神経が働きやすいようにしてあげるとよく眠ることもできるようになります。