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修証義解説 第2弾 四弘誓願文

 

四弘誓願文 しぐせいがんもん

 

 

 

四弘誓願文とは、四つの広大な(大乗仏教徒の)願いと誓いです。

 

開経偈で、お釈迦様に手助けしてくださいとお願いをしてから、仏教徒としての願いと誓いを立てるのが四弘誓願文です。

 

広大な仏教徒の願いと誓いと言うのは、自分の覚りだけを求めるのではなく、みんなと共に救われたいと言う誓いになっているのが特徴になっています。

 

 

 

衆生無辺誓願度 しゅじょうむへんせいがんど

 

煩悩無尽誓願断 ぼんのうむじんせいがんだん

 

法門無量誓願学 ほうもんむりょうせいがんがく

 

仏道無上誓願成 ぶつどうむじょうせいがんじょう

 

 

 

書き下し文にすると、

 

衆生は無辺なれども誓って度せんことを願いたてまつる

 

煩悩は無尽なれども誓って断ぜんことを願いたてまつる

 

法門は無量なれども誓って学ばんことを願いたてまつる

 

仏道は無上なれども誓って成ぜんことを願いたてまつる

 

 

 

救われる必要のある六道に存在する生命体すべてに対し、数限りなく境界を作らず、救済されることを誓い願います。

 

ここで、度す(渡す)と言うのは、輪廻転生の苦しみからの救済のことです。

 

 

 

宇宙が数え切れない程、創造・維持・破壊を繰り返しても、煩悩は尽きることなくありますが、それを草の根を掘り起こして根本から断つことによって、無尽とも言える煩悩を超えられますように誓い願います。

 

ここで地面の表面にある草を刈ることは、道徳・倫理の世界ですが、その根本にある根を掘り起こして、取り除く作業が終わればもう生えることはありませんと言うのが、煩悩無尽誓願断と言うことで、苦しみの根源を絶てますようにと願っているのが仏教的なところです。

 

 

 

無辺の衆生、一人ひとりのカルマに応じて、仏門に入っていく修行の門はいくらでもあります。

 

ここで誓願学と言うのは、学ぶことを誓い願うのですが、暗記するのではなくて、きちんと理解して自分が使える形で自分の中に蓄積できるように誓い願うと言うことです。

 

 

 

仏道と言うのは、上がない高度な教えですが、それを成就することを誓い願います。

 

仏道無上の無上というのは、衆生の無辺、煩悩の無尽、法門の無量に対応しています。

 

 

救われる必要のある六道に存在する生命体すべてに対し、数限りなく境界を作らず、救済されることを誓い願います。

 

宇宙が数え切れない程、創造・維持・破壊を繰り返しても、煩悩は尽きることなくありますが、それを草の根を掘り起こして根本から断つことによって、無尽とも言える煩悩を超えられますように誓い願います。

 

無辺の衆生、一人ひとりのカルマに応じて、仏門に入っていく修行の門はいくらでもあります。

 

仏道と言うのは、上がない高度な教えですが、それを成就することを誓い願います。

 

ここで仏教徒としての誓いと、煩悩を断つことができますようにとのお願いをして、修証義の読誦に入っていきます。