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結婚運ってなんでしょうか?

 

結婚運が良い、悪いとよく言いますが、それはどういうことでしょうか?

 

恋愛・結婚についてホロスコープを見ていくときには、パートナー・配偶者を表す7室の状態、そして7室支配星の状態、結婚の表示体の金星の状態、ジャイミニ占星術における配偶者の表示体ダラ・カラカDKの状態などを、総合的にみて判断していきます。

 

日常意識のアセンダントからの7室だけでなくて、内面の心の意識の月から見た7室、社会的意識の太陽から見た7室、恋愛意識の金星から見た7室、今のダシャーの惑星から見た7室を出生図(ラーシ・チャート:D-1)とナヴァムシャ・チャート(D-9:配偶者・潜在意識・晩年を見るチャート)で見ていきます。

 

7室支配星が6室・8室・12室というドゥシュタナ・ハウス(インド占星術用語解説―ハウスの分類参照)に入っていると結婚運が悪いとかってよく言いますね。

 

パートナーを表す7室の支配星が6室喧嘩・争いのハウスに入っているから喧嘩別れし易いとか、7室支配星が8室に入っていると、パートナーが8室という秘密・道徳的罪・突然の出来事・不幸という要素を持ち込むから関係がこじれやすかったり、7室支配星が12室に入っているとパートナーが12室失うハウスと絡むので、結婚生活が死別・離別含めて終わりやすかったりと言う傾向はあるのかもしれません。ただし、12室というのは、ベッドの上の喜びのハウスでもあるので、性的相性がばっちりの夫婦は、とても仲良しのケースもあるようです。

 

ラオ先生は、結婚の終わりを向かえる時、インドでは7室が8室に絡んでいることが多いと言っています。日本における離婚は、どちらかと言うと7室が6室に絡んでいる人の方が多いかもしれません。日本では、7室支配星が8室にあると、結婚生活に色々と問題はあるのだけど、どちらかに絡みつくような感情があって、別れたいけどなかなか別れられないでいると言う腐れ縁的ケースもあるようです。日本では、喧嘩した結果、離婚に到ることが多いけど、インドでは、喧嘩しただけでは離婚せず、9室の宗教性・倫理性・道徳性を失うハウスである8室が絡まないと離婚には到らないと言うことなのかもしれません。

 

 

それぞれのハウスに惑星が在住しているかどうかは、その人がそのハウスのテーマに意識が向かうかどうかを表しています。

 

ですから、7室というパートナーのハウスに(土星・ケートゥ以外の)惑星がある人の方が、7室という11で深く関わるパートナーに意識が向かいやすくなりますので、お付き合いをすることに対して意識も向かうし、実際にお付き合いをして結婚に到ることは多いと思います。

 

それは、7室に惑星のない人は、11のパートナーが人生において必須なことだという感覚がないため、自分から相手を求めていくと言うことが少ないからだと思います。仕事や趣味の生活が充実していると、結婚は二の次になってしまうのでしょう。

 

7室に抑圧の土星や禁欲のケートゥが在住している場合は、惑星があっても、お付き合いにはブレーキが掛かってしまうことも多いようです。でも、これもかなり年上のパートナーや、スピリチュアルなパートナーという形で現れるケースもあります。

 

 

ただ、人間というのは、11の深く付き合う相手が欲しいためだけで結婚する訳でもないと言う部分もあります。

 

男性で、家庭持ちである方が社会的に認められると言う社会的な自分の条件を満たすために結婚する場合は、7室がパブリック・イメージの10室に絡んでいることもありますし、女性で、自分の安定していられる場所が欲しくて結婚する場合には、7室が家庭・心の平安・土台の4室に絡んでいる場合もあります。女性の場合は、子供が持ちたいから結婚したいと言うケースもあると思います。

 

 

自分からお付き合いがしたいと思って動くためには、7室に(土星・ケートゥ以外の)惑星があった方がいいのですけど、7室に在住する惑星の特徴は、パートナーは、そういう人であって欲しいと言うこだわりの気持ちにも繋がりますので、結婚生活が長くなって、自分の思っているイメージと配偶者のイメージが違うと感じるようになった場合には、こんな筈じゃなかったと思って離婚に繋がるケースもでてきます。

 

そういう意味では、7室に惑星のない人の方が、どういうタイプでなければならないと言う制限・こだわりがない分、どういう人とでもやっていけると言う要素があるので、結婚の安定性のためには、7室には惑星がない方が良いと言うのも事実のようです。結婚運のためには、7室にあって良いのは、無傷の木星だけと言う話もあります。

 

 

ですから、結婚したいのだけれど、いつ頃、結婚できるのかしら?と言う結婚鑑定の場合には、7室の状態、7室支配星の状態、金星、DKの状態をダシャーの流れにしたがって総合的に判断して考えていきます。

 

7室に惑星がなくてお付き合いがあまりなかったけど、今、結婚の運気自体は高まる時期が来ている方に対しては、友人に積極的に紹介して貰ったり、結婚紹介所のようなところに申し込むことをお勧めするケースもあります。

 

 

結婚適齢期はないけど、出産適齢期はあります(鑑定用資料の正しい婚活年齢別妊娠確率参照)ので、結婚したい、或いは子供を持ちたい、家庭を築いてみたいと言う気持ちがあるのならば、30歳前半から真面目に考えた方が良いと思います。

 

 

人間は、自分のためだけには力がでないけれど、誰かのために必要だと思うと力が出てくると言う場合もあります。

 

私自身のことを考えても、家族がいないときの食事は適当に済ませてしまうけど、家族がいれば、きちんと栄養バランスを考えた食事を一生懸命作る気持ちにもなります。結果的に、それが自分自身の健康にも繋がっているんじゃないかなと思います。

 

 

もっと良い人と出会えるのではないかと、なかなか結婚に踏み切れないでいる人もいるようですが、素晴らしい人を見つけなければ幸せな結婚ができないのではなくて、結婚する相手と素晴らしい家庭を築いていけば幸せになれるのだと思います。

 

幸せにしてもらうのではなくて、その人と良い家庭を自分は築いていくのだと言う気持ちも大事なんだと思います。

 

育ち方も違い、考え方も違う他人と生活を共にする訳ですから、ある程度の波風はどの家庭にもあると思いますが、自分の良い人生は自分の努力で作っていくと言う気持ちも大切だと思います。

 

 

結婚生活も、子育ても、自分を育ててくれる貴重な経験だというのが、ホロスコープに結婚運も子供運もそれなりに傷付きがある人生を送ってきた私の実感です。